セメントは土でも固まる??

疑問解決

セメントって土でも固まるの?

DIYでセメントを使うとき、特に基礎などで使う場合に整地の際に余った土を使って固めたら楽なのに…なんて思うことがあるのではないでしょうか?今回はそんな疑問について解決していきたいと思います。

まずは用語の認識を確認してみましょう。

普段使っていても意外と正確には理解していない人も多いのでは?

 

セメント・・・ポルトランドセメントなど、売っている粉の状態のもの

モルタル・・・セメントに砂をまぜたもの(骨材が小さいためなめらか)

コンクリート・・・モルタルにバラス・砂利などさらに大きな骨材を混ぜたもの

 

※骨材とは、セメントに混ぜる粗い石など大きめの材料です

※バラスは砕石のことです

ちなみによく見かける普通ポルトランドセメントのポルトランドとは、イギリスのポートランド島のことで、固まったとの見た目がそこで取れる石に似ているからだそうです。

2、セメントに土を混ぜてみた

今回、検証のため実際に土を混ぜて固めてみました。

実際にセメントに地面の土を混ぜてブロック状にして、砂で作ったものを比較を行ってみました。

結論から言うと、固まるのは固まります

こちらが実際に作ったブロック

 

まず始めに砂でモルタルを作るときと同様に3対1の割合で配合してみました。

結果、固まるのは固まるものの、かなり脆いです。これは土では粒子が細かすぎるため骨材として小さすぎて硬度が出ないのが問題ではないかと思います。土の粒子はモルタルに使う砂よりかなり粒子が細かく、均一ではないのが大きな問題となるようです。

この大きさでも軽く叩くと割れてしまいます

土の粒子の間にまんべんなくセメントを行き渡らせるように混ぜるにはかなりの労力が必要で、そうして混ぜ合わせてもどうしてもムラが残ってしまいます。均一にセメントが入っていない土の塊の部分は固化しません。こちらも強度に大きな影響を与える要因となるかと思います。

その後、徐々にセメントの量を増やして実験してみたところ、セメントの割合が増えるにつれて強度が高くなるようです。土の状態や種類にもよるかと思いますが、今回の実験では一定の強度を確保するためには半々程度の量が必要なようです。

要するに、粒子が小さいと隙間の数が増えるため、一つ一つの粒子をコーティングするのに必要なセメントの量が増えるというイメージかと思います。

断面はこんな感じ。

3、結論

土を混ぜてもセメントは固まるものの、強度は弱い。

実際のところ土を使うことはあまり現実的ではないように感じました。もしどうしても邪魔な土があるのであれば、砂を混ぜてそこに少し足すくらいが現実的な使い方かと思います。何かの重りなど高度自体は重要でない状況であれば使えると思いますが、建築に使うのはおすすめできません。

全量を土にしてしまうと強度にかなり不安が残ります。モルタルに土を足すというくらいが妥協点ではないでしょうか。

 

また、土の塊を砕くのがかなり面倒で、気温などによるのかも知れませんが固化時間が長くかかるように感じました。

以上から、全体的にコスパが悪く、セメントに土を混ぜてモルタルとして使うことはおすすめできません。

例えば上記のような即席セメントに水増しなどを期待して土を足す、というようなこともできなくはないですが、ある程度の量であれば固まるものの強度は表示よりも下がるので状況によって自己責任で判断をお願いします。

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