京都 歴史的洋館がマンション建設のため解体消滅へ

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京都西陣に「遊空間・U」という場所があります。

森の中に小さな洋館があり、市民に開放されていた場所が今回取り壊し、再開発の対象となってしまいました。

この明治建築のレトロ洋館が解体され、分譲マンションとなることが2023年3月公表されたとのこと。

 

詳しい場所は以下の赤線で囲われたエリア。

洋館の取り壊しと購入業者

工事看板によると主体となって事業を進めているのは京都・東京を中心に居住物件開発やホテル開発、商業施設の開発、総合不動産コンサルティング事業を展開している『新都市企画』。京都では再開発事業をよく行っているので住んでいる方は見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

現時点の表示は「千本通上長者町革堂前之町計画に伴う解体工事」看板の取り付け事業者は「㈱かねわ工務店」。

 

発注元は「京阪電鉄不動産」とのこと。

 

市街地のただ中にある夢の空間

この場所には敷地300坪の森に佇む約30坪の洋館があり、かつては持ち主の好意によりイベントスペースなどとして一般に開放されていました。

そうした経緯もあり今回の決定を惜しむ声が多く寄せられているようです。

江戸時代の築と言われるこちらの伝統建築も取り壊しの対象。

洋館の持ち主は

持ち主は専任とも呼ばれた男性の方で、現在は施設に入られているとのこと。近隣の方の話によれば数年前から取り壊しの話はあったとのことです。

「形あるものはいつか無くなる」と言われていたらしく少なくとも最近増えている無理な地上げがあったわけではないようですが。

マンションは必要か

建設されるのはおそらくマンションか観光ホテルが有力。

ここからは筆者個人の感想ですが、マンションを作ること自体は需要を満たす上で何ら問題のないことだとは理解しています。

ただ、歴史的な建造物のある区画を利用するのはできれば避けるべきなのではないでしょうか。たしかに、この区画は駐車場に広場、森と金儲け主義的な視点から見ればいかにも容易に「地上げ」できそうで魅力的な土地に映ったことでしょう。

しかし万が一取り壊し後に事業が頓挫、あるいは建設後に事業が破綻ということにあれば、築百年の歴史的建造物が壊されたあとに残るのはコンクリートの塊だけです。

情緒というものを介しない時代になってきていることは致し方ないことですが、お金以外にもなにか大切なものがあるのではないかと一度立ち止まって考える時間を作る余裕を持ってほしいと小市民は思うところです。

京都市の文化財管理体制が整う頃には…

みなさんは海外旅行で外国の古い町並みを歩かれたことはあるでしょうか。

実はヨーロッパの多くの国では旧市街などの保護のため再開発を不可、もしくは非常に厳しい規制を街全体に設けています。そういった意味で日本は非常に後進的と言わざるをえません。考えてみてください、古い町並みがなくなり大阪のようになってしまった京都に果たして今ほどの観光客が訪れるでしょうか?

京都市としても歴史的建造物の京町家指定など勧めて入るものの、数十件程度と全く追いついておらず、海外の街全体を指定するような規模の保護から鑑みるとやっていないに等しいといえます。

 

日本文化の美徳でもある文化流入を規制しない精神が、この後の時代では裏目となって日本の領土、資産は資本主義と海外資本の食い荒らされていくのを指をくわえて見ているだけとなってしまうのかもしれません。

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